日々

インスタグラムに綴るにはなんかあれ

2017-01-01から1年間の記事一覧

ちょっとした親近感か自意識過剰

「桜、今年は綺麗に咲かないかもしれない。」 たとえばこんな戯言を放ったところで、誰も信じやしない。 桜は毎年春になると美しく花を開き満面の表情を見せる。桜が美しい事は、万人の共通理解的なところがあるから、昔は “花” という一単語で “桜” を意味…

善良少女と仏様

私の綴る言葉にはいつもまとまりがない。 このような文章だけでなく、普段の会話にもまとまりがない。チョコレートの話をしていたかと思えば突然ファッションブランドの話になっていたりする。自分でも驚きの才能である。 一瞬、“まとまりがない”ということ…

テレパス

人間の永遠の議題 他者の気持ちを真に理解すること。 これが簡単にできたら人間生きていくのに苦労はしないよね なんて単純にそう思っていたのだけれども案外そうでもないのかもしれない。 「高台家の人々」というお話をみた。簡単に言うと高台家の兄弟は皆…

憲法に“恋愛”についての項目を書き加えよ

「恋愛論」 これほどまでに興味を引きつつも照れ臭く手に取りづらい書のタイトルがあるだろうか。 坂口安吾は恋愛を語る。“恋愛とはいかなるものか、私はよく知らない。そのいかなるものであるかを、一生の文学に探しつづけているようなものなのだから。” と…

私の愛する路上ミュージシャン

深夜3時、 デビュー前のゆずが路上で「てっぺん」という曲を歌っている映像をみて、私は泣いた。 私はようやく、この彼らと同じ年齢になった。 私が、ゆずを初めて聞いたのは確か小学4年生の頃、自分のミュージックプレイヤーに父がゆずの曲をいくつか入れて…

五百円玉を拾ったら煙草を買おう

太宰治の「美男子と煙草」というお話を読んだ。ユーモア交えたちょっとしたネタ話だ。 浮浪者のもとへ太宰が行く、という単純な内容だ。重要なことには、この浮浪者が太宰と同様に美青年であり、お金もあまり持っていないくせに煙草を吸っているということだ…

愛してるってゆってよね

気に入っているバンドがあるんですが、普段大っぴらにできないんです。いっけん純粋な“音楽”とは言えなかったり、そもそも一般的にあまり知られていなかったり、まあそんな感じです。 でも、ここでなら紹介してもいいよね。 銀杏BOYZ これは「光の中に立って…

歯医者デートをしよう

奥歯がどうも痛い。 これは今に始まった訳ではない。 1年以上も歯医者に行かずに過ごしたこと、時々歯を磨かずに寝てしまっていたこと、毎日のようにグミを食べていたことを省みれば、それは順当な結果である。 この事を今日友人3人に話したところ、どうも皆…

英語力が欠如した私でも「上を向いて歩こう」という日本語を「sukiyaki」なんて訳しはしない

私は日本が好きです。 私は日本語が好きで、日本人の謙虚さも好きです。 私は日本の文学が好きだし、日本の音楽も好きです。 1960年代に日本でリリースされた、日本人なら誰でも知っている名曲「上を向いて歩こう」について、昨晩、音楽番組で日本らしい音使…

平成時代について

私はこの文章をフツカヨイ的に綴る。 ここ1週間だろうか、私は平成時代に終わりが来ることが気が気でない。しかもその終わりは唐突ではなく、期限付きだ。平成時代は病気や事故で突然に死んでしまうのではない、それは緩やかな自殺のようだ。 そして私は、た…

偶然ですね、三島由紀夫さん

三島由紀夫 割腹自殺の9ヶ月前に録音された肉声テープが発見された と世間では専らの噂だ。 私が思わずこれに反応してしまったのは、その前日から偶然にも三島由紀夫の本をチラチラと読み直し始め、鞄の中に入れていたからだった。 不道徳教育講座 私が三島…

最も俗悪な都市 新潟

坂口安吾のエッセイ 日本文化私観 の冒頭にこんな言葉が綴られている “ タウトによれば日本に於ける最も俗悪な都市だという新潟市に僕は生れ、彼の蔑み嫌うところの上野から銀座への街、ネオン・サインを僕は愛す。” 俗悪? 坂口安吾といえば、我が母校での…