我が人生は最高だ
先日、久々に旧友と会合をした。
"高校生の頃が懐かしいね。
w組のあの子が官僚になるんだって。
x組のあの子は弁護士になったらしいし、
z組のあの子ははやくに結婚して子どもがいるらしいよ。"
近年、私は他人への興味が薄くなり、こういう類の話は全く面白味なく感じていた。そんな自分をつまらない人間になったのかと思っていたけれども、昨晩秋の清澄白河の夜を歩いていたときにふと思い直すことができた。
いまの私は、未練たらしく今年の夏を懐かしむことが無くなったな、と。
毎年この時季になると、どうも季節に置いて行かれたような感覚になり、途方に暮れていたが、今年は夏は夏で楽しく過ごすことができて、秋、ここでは夜が涼しくなってきたこの時季を秋と定義したいが、これから何をして過ごそうかと未来を向いて生きていくことができている。
愛しい家族、友人と、
さて今晩は何を食べて飲もうか、
週末はどこへ出掛けようか、
今の自分にはこれ以上の余計なモノは要らないんだ。
過去や他人への興味が無くなったことは、つまりは、現在・未来と愛しい人々への興味で満たされているということ。
秋という季節さえ愛しく思える、
我が人生は最高だ。