なんて素晴らしき世界
なんて素晴らしき世界
私は,男友達や先輩等に恋愛対象として好かれることが心底嫌い.それは私はいち人間として接していたにも関わらず相手からはいち女性として恋愛対象として接されていた,という認識のズレがある種の裏切り行為と感じてしまうため.
先日,普段と変わらない土曜日の夜,水タバコとレッドブルウォッカを愉しんでいると,目の前の彼は言うのだ,私のことが好きだ,と.
あまりにも想定外であり,一瞬全ての思考が停止しそうではあったが,気づけば笑いが止まらなくなっていた.
だって彼は,これが私にとっての裏切り行為であると知りながら,私の目の前で私を堂々と裏切ってきたのだから.それでいて,付き合ってもいないのに結婚しようと申し込んできてやがる.
はあ,本当に最高だ.私はそういうところにずっと惚れてきているのですよ.
裏切られて,それでもその人を信じたいと思えるか,だったんだ.22年間生きてきて初めて気がついた.この感覚をこれまで一切知らずに生きていたよ.
”愛だの恋だの洒落てんな” 愛やら恋やらに代わる新しい言葉もきっと要らないし,あったとしてもまた新しい言葉が欲しくなる.それならもう何も要らない.洒落てなくていい.
新しい時代の幕開けかな.
面白かったので,プロポーズは笑顔で承諾しました.私は信じます.ありがとう,以上です.