日々

インスタグラムに綴るにはなんかあれ

テレパス

 

人間の永遠の議題

 

他者の気持ちを真に理解すること。

 

 

これが簡単にできたら人間生きていくのに苦労はしないよね なんて単純にそう思っていたのだけれども案外そうでもないのかもしれない。

 

 

高台家の人々」というお話をみた。簡単に言うと高台家の兄弟は皆他者の心の声が聞こえるテレパスで、そのテレパスの1人といたって普通の人間が結婚するみたいなお話だった。声に出さなくても本心が相手に伝わってしまう。逆に、声に出していた言葉が本心ではなかったときも。これはさすがに、人の携帯を勝手にいじらないでほしいなどの類のレベルとは一線を越えている。コミュニケーションに誤解が無くなることは良いのかもしれないけれども、自分の本心がそのまま相手に伝わってしまうのは一概に良いとは言えない。

 

 

だって知らなくてもいいことだって、この世の中で人間関係でいつだってあると思うから。

 

 

人間は他者の気持ちに半分盲目で生きていくべきだと、

 

私は常に考えている。

 

 

この世の中の全てを知る必要はないんだ 全てを分かり合えることなど不可能なんだ いい事ばかりじゃあない 知らぬが仏なんて便利な諺だってある そうなんだ。意中の彼に心の中を全て覗かれていたら恥ずかしくて生きていけないだろう。通りすがる人々に自分がどんな風に見られているか全てを知れてしまったら私は街をも歩けないだろう。

 

 

嗚呼、神様仏様。私は他者の心を筒抜けにできずに深夜ベッドのなかでひとり、誰かの気持ちをグダグダと考えることができて辛くとも幸せだ  ありがとう