日々

インスタグラムに綴るにはなんかあれ

我が人生は最高だ

先日、久々に旧友と会合をした。 "高校生の頃が懐かしいね。 w組のあの子が官僚になるんだって。 x組のあの子は弁護士になったらしいし、 z組のあの子ははやくに結婚して子どもがいるらしいよ。" 近年、私は他人への興味が薄くなり、こういう類の話は全く面…

令和五年九月二十六日

気がつけばヒガンバナもお局さんのような顔をして咲いていた、 本日は、九月二十六日。 コインランドリー帰りの男性 いい香り からあげくんを食べる中学生たち いい笑顔 習い事のバレエ帰りの女の子 と その隣にはスーツの男性(このご時世、隣にいるから父…

歯医者デートをしよう2

たぶん奥歯が痛い。 たぶん、というのも常時痛いというわけでもなく、其れは時々ふいに襲ってくるのである。口の中というものは自分ですらマジマジと見つめることもなく、ただ忘れられ、時たまツウンと痛みが生じているだけなのである。痛イ、と口にしても他…

メンヘラ文化を追撃せよ

メンヘラという文化はとうに醸成されてしまった。其れは大変遺憾なことだ。何故なら、メンヘラが“文化”として台頭したことで、日本男児・大和撫子の心が “時代” から衰退してしまったからように感じるからである。 予め記しておくが、これは反・フェミニズム…

100日後に死ぬ自分

今日も生きることができて光栄だ.明日も生きることができたらなと思う. 日々健康に生きている人々の中で,自身の死を想像し続けている人はどれくらいいるだろうか.たぶん人々にとって死というのは,遭遇すれば「ああ」と少しだけ反応するような,「ヨッ友…

トレンド

秋はどうも死とか無に近いと感じる それは感性的感傷的なものもあるけれども なによりも風潮? 死にそうなの?みたいな色の口紅塗って 生きてる?と聞きたくなるような覇気のない色の洋服を着る それが季節のトレンド はあ 光合成効率の低下した木々の葉が朽…

秋の始まり

夏が終わることをどうしても諦めきれないけれども ふとバイクで走りながら金木犀の甘たるい香りを感じたときに ここはどうしようもなく秋であった

水無月

屹度こんな夜遅くにふらふらと出掛けると蚊に刺されちゃいますよ と若い警察官は微笑して言う そっかもう6月なんだ 彼方此方で蛙が鳴いている 夜空のオリオンは姿を見せなくなった いつの間にやら街行く人は皆衣替えをしていたし 自分も無意識のうちに半袖を…

誕生

やっぱりね,結局世の中は「最後」ってのに夢中.平成という時代を最後だ最後だと騒いでいた皆,どこへいった,「令和」の最初はそれと比べてそんなに,だね.まあどうでもいいことなんだけれども. しかし,最初も喜びたいよね,というより,最初を喜ぶべき…

終焉

アーケード街には大きな日の丸国旗が夜風になびいている.この国の旗は本当に美しい.来週には平成時代が幕を降ろす,らしい.どうにも信じがたい.新時代が始まる.と言っても結局自分の生活が一変するわけでもなく,ふらっと起きたい時間に起き,お腹が空…

メンヘラに憧憬の念を抱く

メンヘラに憧憬の念を抱いている そもそもメンヘラとは何か,私は,よくわからない.あのコってメンヘラだよね,なんて軽々しく用いる言葉ではあるものの,よくわからない.メンヘラという人間の性質や生態は定量的に表すことができないと思うし,また,表し…

なんて素晴らしき世界

なんて素晴らしき世界 私は,男友達や先輩等に恋愛対象として好かれることが心底嫌い.それは私はいち人間として接していたにも関わらず相手からはいち女性として恋愛対象として接されていた,という認識のズレがある種の裏切り行為と感じてしまうため. 先…

卒論発表を終えて

卒論発表を終えて 同期の卒論発表が終わり 淀んだ空気が佇む会場を後にする 完璧な発表を聞けて自分のことのように嬉しく 足どりは軽やかだ 思いきり外の空気を吸い込んで 吐き出さずに飲み込んだ 卒論の制作と発表において私たちは何と戦ってきたのか 本当…

卒論発表前夜になにを思う

卒論発表前夜になにを思う 仙台の夜は明るい こんなに明るくなくてもいいんじゃないかなと思うけれど もし暗かったら心細くなるし これくらいがちょうどいいのかもしれない 明日は上手く喋れるかな 家に帰ったら少しは練習しよう 私のためにじゃあなくて 周…

誰かと交信する友人

今宵も彼はひとり 建物から離れた開けた 少しでも夜空に近づける位置で 最近五百円台に値上がりしたトランシーバーを片手に 白い煙をツゥと空に上らせている 誰かと交信している たぶん すぐに会いたくとも会えない誰かに 歓びも憂いも 彼の感情全てをぶつけ…

負けるな喫煙者

煙草が増税されたらしいですね 知らないですけど ニコチンの量が増えているわけでもないのに可哀想に 知らないですけど もしコーヒーやお酒に多額の税がかけられてしまったら 知らないですけどでは済まないな私は だから喫煙者頑張れ

ディセンバー

帰路 今晩は大した飲み会じゃなかった タクシーに乗りたい気持ちを抑えてひとり 足を前へ動かす 厚手のコートのポケットからココアシガレットを一本取り出して咥える ぽりぽりと噛み砕いて深くため息をつけば 白い吐息がタバコの煙のように寒空をのぼるので …

高速バスにて おばさん

高速バス出発時刻のギリギリになってしまった 慌ててスーツケースをバスのトランクに仕舞い指定していた9C席に飛び乗ろうとすると 運転手さんは困った顔をして私に言うのだ 「すみませんが10Cの席に移動していただけますか?ちょっとうるさいお客様がいまし…

高速バスにて 復路

これほどまでに混むかよというくらいに高速バス内は混んでいる 2列ずつ並んだ席はもちろんのこと 補助席まで出して満席である 乗り込むにも降りるにも時間がかかり せっかちな私にとってはとても息が苦しかった 往路とはまた異なり 隣に座っていたのは私より…

高速バスにて 往路

田舎行きの高速バスは自由席で 休日である今日は混み合うことが予想されていた 私は隣の席に知らないおっさんとかが座ってくるのは耐えることができないなと 敢えてグレーのサングラスをかけて 隣に座りづらい雰囲気を出していた それゆえか「隣 いいですか…

堕落の本質

突然こんな事を言うのも可笑しな話ですけど、死にたくないんだけど生きてゆくのも怖い。特に明確な理由があるわけでもない。ただ怖い。これは前々から思ってはいたんだけれども、さらに 坂口安吾 の 堕落論 はこれに拍車をかける。現代の私たちにとっては、…

ちょっとした親近感か自意識過剰

「桜、今年は綺麗に咲かないかもしれない。」 たとえばこんな戯言を放ったところで、誰も信じやしない。 桜は毎年春になると美しく花を開き満面の表情を見せる。桜が美しい事は、万人の共通理解的なところがあるから、昔は “花” という一単語で “桜” を意味…

善良少女と仏様

私の綴る言葉にはいつもまとまりがない。 このような文章だけでなく、普段の会話にもまとまりがない。チョコレートの話をしていたかと思えば突然ファッションブランドの話になっていたりする。自分でも驚きの才能である。 一瞬、“まとまりがない”ということ…

テレパス

人間の永遠の議題 他者の気持ちを真に理解すること。 これが簡単にできたら人間生きていくのに苦労はしないよね なんて単純にそう思っていたのだけれども案外そうでもないのかもしれない。 「高台家の人々」というお話をみた。簡単に言うと高台家の兄弟は皆…

憲法に“恋愛”についての項目を書き加えよ

「恋愛論」 これほどまでに興味を引きつつも照れ臭く手に取りづらい書のタイトルがあるだろうか。 坂口安吾は恋愛を語る。“恋愛とはいかなるものか、私はよく知らない。そのいかなるものであるかを、一生の文学に探しつづけているようなものなのだから。” と…

私の愛する路上ミュージシャン

深夜3時、 デビュー前のゆずが路上で「てっぺん」という曲を歌っている映像をみて、私は泣いた。 私はようやく、この彼らと同じ年齢になった。 私が、ゆずを初めて聞いたのは確か小学4年生の頃、自分のミュージックプレイヤーに父がゆずの曲をいくつか入れて…

五百円玉を拾ったら煙草を買おう

太宰治の「美男子と煙草」というお話を読んだ。ユーモア交えたちょっとしたネタ話だ。 浮浪者のもとへ太宰が行く、という単純な内容だ。重要なことには、この浮浪者が太宰と同様に美青年であり、お金もあまり持っていないくせに煙草を吸っているということだ…

愛してるってゆってよね

気に入っているバンドがあるんですが、普段大っぴらにできないんです。いっけん純粋な“音楽”とは言えなかったり、そもそも一般的にあまり知られていなかったり、まあそんな感じです。 でも、ここでなら紹介してもいいよね。 銀杏BOYZ これは「光の中に立って…

歯医者デートをしよう

奥歯がどうも痛い。 これは今に始まった訳ではない。 1年以上も歯医者に行かずに過ごしたこと、時々歯を磨かずに寝てしまっていたこと、毎日のようにグミを食べていたことを省みれば、それは順当な結果である。 この事を今日友人3人に話したところ、どうも皆…

英語力が欠如した私でも「上を向いて歩こう」という日本語を「sukiyaki」なんて訳しはしない

私は日本が好きです。 私は日本語が好きで、日本人の謙虚さも好きです。 私は日本の文学が好きだし、日本の音楽も好きです。 1960年代に日本でリリースされた、日本人なら誰でも知っている名曲「上を向いて歩こう」について、昨晩、音楽番組で日本らしい音使…